1 本展覧会について
本展は、奄美と出合い、奄美に暮らし、奄美の自然や文化を見つめ、奄美で独自の美の世界を拓いた田中一村の生誕110年の節目の年に、田中一村記念美術館所蔵作品を中心に全3期で開催します。
第Ⅰ・Ⅱ期の「奄美への路Ⅰ・Ⅱ 田中一村 展」は、田中一村の幼少から、生涯の最後を飾る絵を描くために訪れた奄美で亡くなるまでの画業を約110点の作品でご紹介します。
また、第Ⅲ期の「奄美に魅せられた日本画家 田中一村 展」は、東京、千葉時代の作品とともに、田中一村が奄美を訪れてからの19年間に生みだした作品群を大規模に展観することで、奄美で日本画の新境地を拓いた田中一村の画業と田中一村を魅了した奄美をより多くの方にご堪能いただくものです。

2 田中一村について
日本画家・田中一村(1908-1977)は、明治41年に栃木県栃木町(現栃木市)に6人兄弟の長男として生まれました。一村(孝)は、6歳のときに家族とともに東京(麹町)に移り住みました。幼いころから父の手ほどきのもと南画を描き、卓越した筆さばきで人々を魅了しました。東京美術学校日本画科に入学しますが、わずか2か月で退学します。その後は先達に学び、独学で制作を続け、南画から花鳥画や風景画を写実的に描く作風に変わります。昭和13(1938)年からは千葉市千葉寺に暮らし、農業と画業に励み、昭和22(1947)年には青龍社展に「白い花」が初入選します。しかし、その後は、なかなか中央画壇に認められませんでした。昭和33(1958)年、50歳の一村は、新たな自分の表現を追い求め、単身、奄美へ渡ります。奄美では、紬工場で職工として働きながら、画家としての信念を貫き、亜熱帯の動植物をモチーフに日本画の新境地を拓きました。一村は、生前奄美での作品を発表することなく、昭和52(1977)年、69歳で奄美の地でその生涯を閉じました。

3 主な展示作品について
(1)東京時代
蛤図(大正7年)
藤図(昭和2年)
艶鞠図(昭和3年)
鶏頭図(昭和7年)
富貴図/蘭竹図(昭和4年)※Ⅰ・Ⅲ期のみ
水辺にめだかと枯蓮と蕗の薹(昭和6年)
(2)千葉時代
秋色(昭和13年)
花譜図(昭和20年代)
石榴図
千葉寺 春
白い花(昭和22年)
秋晴(昭和23年)※Ⅰ・Ⅲ期のみ
由布嶽朝靄(昭和30年)
(3)奄美時代
漁樵對問(昭和34年)
アダンと小舟(昭和35年)
奄美の海に蘇鉄とアダン(昭和36年)
初夏の海に赤翡翠(昭和37年)
大赤啄木鳥と瑠璃懸巣(昭和40年代)
不喰芋と蘇鐵(昭和48年)
※Ⅰ・Ⅲ期のみ 海老と熱帯魚(昭和51年)
4 関連プログラム
(1)学芸員によるギャラリートーク
期  日 (Ⅰ期)4月29日、5月20日、6月17日
時  間 15時~16時
会  場 田中一村記念美術館 ※要 観覧チケット
(2)宮崎緑館長によるトークイベント(予定)
期  日 平成30年6月10日(日)
時  間 13時~
会  場 田中一村記念美術館企画展示室
(3)田中一村を魅了した奄美フォトコンテスト
ア 内  容 田中一村を魅了した奄美の風土や自然、文化をテーマとしたフォトコンクール
イ 部  門 (ア)プリント部門
(イ)インスタグラム部門
ウ 作品募集 (ア)プリント部門    2018年8月12日(日)~8月19日(日)
(イ)インスタグラム部門 2018年3月1日(木)~8月19日(日)
エ 展  示 2018年9月30日(日)~2019月1月15日(火)
※プリント部門のみ、インスタグラム部門はHP上で公開
オ 会  場 田中一村記念美術館通路(企画展示室前)※無料ゾーン
カ 審査員 浜田 太〔(社)日本写真家協会会員〕、宮崎緑〔田中一村記念美術館館長〕 他
(5)田中一村生誕110年記念 奄美を描く美術展(第17回)(公募・展覧会)
(6)田中一村生誕110年記念 スケッチコンクール(奄美群島内小・中学生対象)
5 開催概要
(1)展覧会名・会期
第Ⅰ期 田中一村生誕110年
奄美への路Ⅰ 田中一村 展
2018年3月23日(金)~2018年6月19日(火)
第Ⅱ期 田中一村生誕110年
奄美への路Ⅱ 田中一村 展
2018年6月21日(木)~2018年9月26日(水)
第Ⅲ期 田中一村生誕110年
奄美に魅せられた日本画家 田中一村 展
2018年9月29日(土)~2019年1月15日(火)
(2)休 館 日 4月4日、18日、5月16日、6月6日
7月4日、18日、9月5日、19日
10月14日、11月4日、12月30日、1月13日※各水曜日
※ 9月27日(木)~28日(金)美術館のみ展示替えのため臨時休館
(3)会   場 田中一村記念美術館 第1~3展示室,特別展示室
(4)開館時間  9時~18時(7、8月は19時まで)
(5)観 覧 料 小中学生:250(200)、高大生:360(280)、大人510(400)
※鹿児島県の70歳以上の方は無料(証明できるものをご呈示ください。)
※4月1日以降、鹿児島県の18歳以下の方は土・日・祝日は無料(証明できるものをご呈示くださ
い。)
※(  )内は20名様以上の団体料金
(6)主   催 鹿児島県奄美パーク・田中一村記念美術館
(7)後   援 MBC南日本放送局、NHK鹿児島放送局、KYT鹿児島読売テレビ、KKB鹿児島放送、KTS鹿児島テレビ、アマミテレビ、瀬戸内ケーブルテレビ(株)、奄美新聞社、南海日日新聞社、南日本新聞社、あまみエフエム・ディ!ウェイヴ、エフエムたつごう
(8)展示内容 110点程度(東京、千葉、奄美作品)