一村さんへの手紙 2017年5月

 ずっと前から一村さんの絵を見に奄美へ行きたいと思っていましたが、
やっと来ることが出来ました。実際に見た絵は画集で見たよりも迫力があって
美しかったです。平日だったので人が少なく、静かな空間で1枚1枚の絵を
思う存分じっくりと見る事が出来て良かったです。
 間近で見ると、絵の具の中に混ぜてあるきらきらした細かいものが光に反射して、
あまりの美しさに息をするのも忘れる程うっとりと見とれてしまいました。
 一村さんの描いた奄美の自然の美しさをこの旅行で沢山発見したいです。
 そしてまた、いつか美術館に再来したいと思います。
 以前千葉で開かれた美術展に主人が行き、画集を買ってきました。
その時は表紙をちらっと見ただけでした。
 今回、昨年亡くなった大好きな伯母から譲り受けた大島紬の事を知りたいと思い
旅の目的地に奄美を選びましたが、調べていくうちに一村さんのことを知り、ふと、
あ!あの時の画集の人では?と本棚から取り出して見て一村さんの生き様に惹かれ、
今いろいろ本を読んでいます。ここに来る前に読み終えられていませんが、
今日の感動をかみしめながら帰宅後ゆっくりとこの地と一村さんに想いを馳せたいと
思います。
 何処かの展覧会?や図録などで貴方の絵に接することがありました。
野鳥観察の折々、アカショウビンの声や映像を見る度「田中一村」を
思い出さずにはいられませんでした。NHK「日曜美術館」で紹介されてからは
奄美への思いは募るばかりでしたが、「ハブ」が怖くて、それでも今日こうして
作品の数々を静かに鑑賞出来たことはこの旅の一番の思い出になります。
どうもありがとうございました。
 私は一村さんのことを母からきいてしりました。
絵を見ているとどれもていねいにしあげられていました。とても絵のさいのうが
あったんですね。もしも生きていられたならば、でしにしてほしいくらい絵が
うまいのが伝わってきました。私はまだ子どもですが、大人になったら画家に
なるのもいいなと思いました。
今日のことを覚えていられるようにストラップを買おうと思います。
 実家の母がファンで、幼い頃からよく一村さんの絵に触れる機会がありました。
絵の好きな友人への手紙には一村さんの絵葉書をえらんで出していたものでした。
 そして今日、初めてあこがれの田中一村記念美術館を訪れています。
ひとつひとつの作品に、奄美の自然のすばらしさがあらわれていると思いました。
母を連れて来たかったな・・・と思いますが、77歳になり難しいので何かグッズをと
思います。ありがとうございました。