一村さんへの手紙 2018年1月

田中一村様
今日は平日で、貸し切りのように一人静かに観覧しております。
どなたがデザイン設計なされたのか、奄美の自然と調和した建物。
あいにく曇り空ですが、太陽が出ていれば水辺のゆらめきが水影となって、
さぞ美しいことでしょう。生前、このような場所にご自身の作品が展覧されることを
想われたことはあったのでしょうか。中央画壇ではないこの地で。
想いを馳せながら、風景の中より一村作品を感じる旅を続けたいと思います。
28年に一度、今回2度目になります。
同じ絵なのにどうしてこんなに感動するのかと考えますが、やはり大好きなのでしょう。
退職後、日本画を学び、楽しくもあり苦しくもあり、限られた日常の中で製作し、気がつくと
20年近くになってしまいました。貴方の画集も絵の製作するアトリエに置いてあります。
今回もエネルギーをいただくことができました。大勢の日本画家の中で私が一番好きな方です。
貴方の絵に向かう姿勢にも感動です。私も自分の目標に近づくため、頑張ります。
ありがとうございました。
友人に「奄美に行くなら、是非一村さんの美術館に行ってきて!多感な高校時代に一村の絵を知り、
感銘を受けた。生き方が変わった。」と言われ、空港から直行してまいりました。
奄美の絵は心にせまるもの、美しい南国の空気、生命を感じます。
この絵を描くための生活を知り、一筆一筆、一色一色その絵に向かうお気持ちが伝わってきました。
(息子の高校の先輩であったことを知り、何かご縁を感じています。)
あなたのことは知らずに奄美に来ました。ここに来て、あなたの存在を知りました。
休日にぶらぶらするついでといってはなんですが、この美術館に来ました。
一村さん、あなたはとっても素直な方なんですね。一真にご自分と向き合った人生、
とても胸を打たれました。私事ですが、ここに来た理由は、ほんの少しだけ似ていて、
写真を撮るためと、自分に向き合うためです。あなたの作品を見て、私もこうありたいと
思いました。素直に、ただ感じるままに、生きていきたいと思います。どうか安らかに。
一村さんへ!!
2回目です!美術館!!
今回来る前に、伝記を読んでから来ました。そして、実際に絵を観ると、その時絵を描いていた
一村さんとお話ししているような気持ちになりました。
繊細な線の使い方と、大胆な色使いに、とても惹かれます!ずっと絵をみていられる・・・
奄美大島に来ないと一村さんの絵には出会えない、それもまた田中一村らしくて良いなと思います。
また来ます!!