一村さんへの手紙 2018年11月

思い立って旅に出た旅先で、あなたの絵に出会いました。
絵のことはよく分からないけど、あなたの絵の中には、自然への敬意を感じることができました。
何気ない日常のワンシーンを形だけでなく表現されているように感じました。
また会いに奄美に来ます。
20年程過ごしたか。一村さんの展覧会を都内で見て以来、私の一番好きな画家さんになりました。
アダンの海辺を見たとき、生まれて初めて絵を見て鳥肌が立って涙が止まらなくなりました。
60年の人生であの様なことは後にも先にも一度だけです。
一村展があると聞くと、どこにでも出かけて行きましたが、こちらはまだ訪れたことが無かったので、還暦を迎えた今年、念願叶って訪れました。
奄美の地で一村さんの絵を見られて感無量です。
20数年前、NHK日曜美術館で知ってからこの美術館に来るのが念願でした。
今年、日曜美術館で生誕110年記念と知り訪れました。なぜか涙が出ます。一村さんの人生、すばらしい絵に感動します。
今の世の中と対極の人間性にも関心します。誰にもできない生き方ゆえ誰にもできないすばらしい絵が描けたのだと思います。
この美術館もすばらしい建築ですね。一村さんの絵とぴったりです。すてきな空間、すてきな時をありがとうございました。
初めて一村さんの絵を観たのは、まだこんなに認知されていなかった時だったけど、強く心に衝撃が走りしばらく立ち尽くしました。
いつか一村さんが描いた奄美でと思い通いはじめて41回目。今年は佐川美術館。以前は、千葉市美術館に出かけました。
やはりこの奄美の地で鑑賞できることは、一村さんがよく来てくれたねと言って下さっているようでとても心豊かな気持ちになります。
強い意志を貫き通した一村さん。今は天国できっと喜んで下さっているでしょうね。
本当にすばらしい作品をありがとう。
一村さん、ようやくお会いできました。
10年以上前、栃木の蔵の町美術館で、あなたの絵を観て感動してから、ずっとお会いしたいと思ってました。
ところがこの数年、美術館があることを知り、いつか行きたいと心がけていました。
ようやく願い叶い、嬉しいです。もっと長生きをされて作品を、才能を見せていただきたかったです。
でもここに来れば、また会えますね。