一村さんへの手紙 2018年7月

ずっと来たいと思っていて、やっと来ることが出来ました。
画集ではなく、一村さんが見た奄美の景色を自分の目で見て、原画を見ることで、
一村さんのひたすらに自分の気持ちに正直に絵と向かいあった生涯を感じることが出来ました。
来て良かった。
そしてまた来たいです。一村さんに会うために。
父の勧めで知りました。
大変ご苦労をされ、それでも、自分の真(信)念を貫く姿勢に感激いたしました。
なぜ、奄美を選ばれたのでしょう??
私はこれから一村さんのことをもっと知る為、勉強したいと思います。
私の母の故郷、一村さんにはどう映っていたのでしょうか?
わたしは、今回2回目ということで見学にきました。
一つひとつていねいにかかれていて、絵がとてもかがやいていました。
とくに、森のみどりの色を、とても、きれいにでていて、ほんものと見まちがうほどでとてもステキでした。
今日は、ほんとうにありがとうございました。
わたしも、一村さんみたいなステキな絵がかきたいな。
奄美に1週間程居て、岐阜とは違う文化に新しい感動を覚えていた矢先、
一村さんの絵を観て、一層その感動を確かにしました。
帰って、大変良いみやげ話が出来、残り少ない人生を大いに楽しむ勇気が出て来ました。
拝啓
照りつける日差しに焦げる肌に、海風の心地良い奄美の夏です。
一村さんの絵が見たくて見たくてずっと夢だったこの場所にやっと来ることができました。
あなたの幼い頃からの絵を見られて嬉しかったです。
描きこまれた絵、絵の具の厚みのエネルギー、なんとなく愛嬌のある動物たちに、
なにやらあなたのお人柄が感じられる気がして、微笑ましい気持ちになりました。
そして葉や色味のリズムの心地よさ・・・。
奄美に来てからのあなたの絵はすごいですね。
人の殻を破って、海や森や生き物の呼吸を画面の中に吹き込んだようです。
実物の一村さんの絵に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました。