一村さんへの手紙 2020年2月

一村さんこんにちは。泉佐野市からやって参りました。「千葉寺 雪」には大変感動させられました。
気付けば作品の前に立ち尽くし、刻々と時がたっていました。数々の作品を拝見させて頂きましたが、このような経験は初めてです。
素晴らしい作品を前に息をすることすらためらう程の心情でした。
あなたの作品は時を超え、見るものを圧倒します。
あなたの作品を生前のころに拝見したかったと望むほどです。
植物、動物、人。細部まで細かく書いてありとても感動しました。特に「秋色」に心を奪われて、ぼ-っと見入ってしまいました。
これから絵をもっと描こう!!と思っている私にとても良い刺激を与えて下さりありがとうございました。
あなたの絵に出会えて良かったです。美術館を造ってくれた人、運営してくれている方々にも感謝です。
滋賀での展示を見て、どうしても奄美で見たいと思い来ました。
滋賀で見たときも本当にステキでしたが、やはり島の気候や花々、景色を感じた後ではまた違う気分です。
また、他の地で見ると印象も変わるかもしれませんね。来れて良かったです。
不遇の身の上にも不屈の情熱を持って絵に取り組んだ田中一村さんの生き様には感動を覚えます。
滋賀県の佐川美術館での特別展で鑑賞してから、一度奄美大島に行ってみたいと思っていました。
連休を利用して訪れましたが、アダンやガジュマル、蘇鉄などが咲いている島の自然が彼の創作意欲を駆り立てたことを実感しました。
私も生きた証として、作品を残したくて独学で一村さんの志に学びたいと思います。
大好きな貴方の作品を訪ねて、今日で二度目です。
自然が大好きな貴方の作品は、やはり奄美で心を開いて思い切り描かれたような気がいたします。
小鳥や草花をいかに愛していたか、細かい線の先まで筆の力が感じられました。アカヒゲの声も聞こえてきそう。
花々の香りやむしかえる湿度も、あなたの描かれていたその場所に一緒にいさせて頂けました。
ありがとうございました。