ちゅっきゃいとは一切の短い一節を意味します。 明治34年(1901年)頃、西古見(現在の大島本島南部瀬戸内町にある集落)の長浜青年が妻の郷里に滞在、三味線を弾いて楽しんだのですが、妻の妹なりちよがその曲を覚え、即興の詞をつけ歌いはじめたといわれています。青春の恋情を託する問答歌です。だれもが気軽に歌える節まわしのよさ、おもしろさから若い男女に大流行、郡内はもとより奄美の人が住むところ本土各地、はては大陸においても口ずさまれました。生まれた替え歌は数知れず、今もなお歌いつがれています。そのあまたある歌詞のひとつが発祥の地、母間本崎の歌碑に昔をしのび、刻まれています。 |