一村さんへの手紙 2025年6月

二度目の来訪。
何度見ても,ただただ深く心を揺さぶられます。
植物や生き物を見つめる優しい心に感動します。
もっともっと日本の,いや世界中の人々に知ってほしい。この素晴らしさに触れてほしい。
また来ます。 来られることを願ってます。
一村さんへ。初めて貴方の絵を拝見させていただきました。絵の繊細さや迫力がひしひしと
伝わってきて,一目で好きになりました。
さて,現代では「生成AI」と呼ばれるロボットが,絵を描いたり,文章を考えてくれる便利
な時代になりました。きっと一村さんが現代に生きていたとしても,AIの可能性と限界を同時に
見据え,道具としての側面を認めながらも,「何を描くか」より「なぜ描くか」を大切にしたことでしょう。
貴方のまなざしはきっと,人と自然の間にある”見えないもの”を描き出すことに変わりはなかった
と思います。また来させていただきます。ありがとう。
幼少に描かれた絵,植物や生き物,自然,目に見えるものを細部まで見る鋭い観察眼に驚かされました。
もしかしたら,ほとんどの人は,ただ見ているようで見られていないのかもしれない,と考えさせられました。
ただ観察力が優れているだけでなく,緻密に絵に落とし込まれている部分が多く見受けられ,美術家として,
一人の人間として狂気に近いものを感じました。
自分の道を進むだけでなく,時に仕事として,道とは異なる作品を描いたり,生活をしていくリアルさが
感じられ,魅力を感じました。生涯絵を描き続けたその人生に敬意を表します。
去年,東京都の美術展を見て奄美へ来ました。
感無量です。素晴らしい絵をありがとう。
私も頑張ります!
(一村さんが)亡くなってから50年近く経って,やっと出会えました。
「人生」を描くことに費やされたようですが,まだまだ描きたいものがあったのではないで
しょうか。閻魔様への手土産は気に入ってもらえましたか。
きっとお気に入りになって今ごろ絵具もたくさん用意されて,描きたいことに好きなだけ筆を
運ばれているのではないかと思います。私達がそれを見られるのは一村さんと同じ所に行けた時
だけだと思います。もし近くに行けたらお気に入りを見せてください。
いつか会えたら嬉しいです。