一村さんへの手紙 2016年2月

 奄美へ来て,一村さんの最終の地に
その描かれた風景・植物に出会いたいと永年
思っていましたが…ようやく訪れる事ができ感無量です。
 また,美術館が素晴らしく,
生前,受け入れられることの少なかった氏の思いを
ようやく果たしたものができ,さぞ喜んでおられることでしょう。
 一度この姿を見せてあげたかったです。
よい作品を残して下さって,奄美のよさを残して下さって,
本当にありがとう。
 あなたが描いた作品に興味を覚えてからもう何年も経ちます。
今回初めて奄美旅行を思いたち,ガイドブックを読んでいて
「田中一村記念美術館」の存在を知り,訪れました。
 当初の南画の世界には,自分の存在感を見つけられず,
孤独感や寂寥感に満ちた印象を禁じ得ません。
ただ農村の風景にのみ安らぎを得,それを描かれましたね。
しかしその中に,後の作品につながる
独特なモチーフの捕まえ方が見て取れます。
 晩年,奄美の地において,あなたの絵がより鮮明な姿となって
私たちの心に届くことになったのは,当地の自然の豊かさ,
動植物たちの生命の躍動だったと確信しました。
これからも奄美の地と共に永遠に。
 私は初めて奄美に来ました。
一村さんのことは何も知らなかったです。
料理人をやってる私にとってはとても勉強になりました。
一村さんの色づかいは,とても好きです。
 19日~21日まで奄美にいて,地域住民のガイドウォーキングの
視察をしました。その中で必ず「田中一村」という名前がでてきました。
自分の勉強不足で知らず,絵を拝見させていただきました。
奄美の特徴ある自然を描くことで,
奄美の人々に愛されたのだと分かりました。
 皆,田中一村が生きているように「この飲み屋で会っていた」と
仰っており,死を迎えても住民の中で生き続けている
「田中一村」に素晴らしいと思いました。
P.S 奄美の海はきれいでした。
 7年ぶりの奄美
あまみにくると必ず一村館に立ち寄ります。
心が落ち着きます。
大好きな一村の絵画。まるで恋人に会う感じで
ドキドキしています。(毎回)
 これまで展示されていないものも見つけほっこり…
やっぱり,幸せ。