一村さんへの手紙 2018年3月

一村さん、こんにちは。
ようやく奄美で作品を観ることができ嬉しいです。
亡くなったあとに世の光をあびた絵ですが、奄美に皆が訪れる目的の一つとなりました。
天でも自由に絵を描いていることでしょう。
ありがとう!
かなしいときも、あった、楽しいときも、あった。と、一村さんも、思っていると思います。
ぼくも、同じです。
絵を、かくことは、大へんだけど、がんばってて、すごいです。
ぼくも、ピアノをないてもわらってもれんしゅうしているので天国から見まもって下さい。
とらみみずくのえが、一番すきでした。
田中一村さんへ
奄美の風や木のざわめき、鳥の鳴き声が聞こえてくるようでありました。
多くの生き物の重なり、生活に感動する一村さんの気持ちを想像しました。
この島には初めて来ましたが、本当に壮麗で、力がわいてくるような・・・
一村さんの絵もまたそのように力強く、また、愛らしく、たいへん感銘を受けました。
ありがとうございました。
今回、記念美術館を訪れ、千葉時代の絵を見て、すでに
奄美時代に通じる植物や動物の生命へのまなざしを感じました。
奄美の亜熱帯の植物や動物の生命力の表現が、ここで一気に花開いたのですね。
それまでの日本画にはない生命力あふれる表現こそ、一村さんの真骨頂で、眼に焼き付けられます。
一村さん
不思議なご縁で、奄美へたどり着きました。一村さんの絵を間近に観るのは初めてです。
繊細なのに、力強い。まさに、一村さんそのものです。
本当に美しくて、感動しました。
まっすぐな生き方、ぶれない精神、私もこの先、しっかりと歩んでいきたいです。
ありがとうございました。