一村さんへの手紙 2020年7月

奄美に住んでいてあなたの名前を何回も耳にしました。ですが、僕はあなたの名前しか知りませんでした。
生い立ちや考え,生涯のこと。この美術館に来て,初めて「一村さんのことを知った。」といえるのです。
僕はこの美術館であなたが描いた沢山の絵を拝見しました。静かで落ち着いていて,でも凜としていて。
他の方はどうか分かりませんが、僕はとても綺麗だと思いました。
誰かが言っていました。「綺麗」というのは、その人の内面から溢れるものなのだと。
会ったことも、話したこともないけれど、僕はあなたの描く絵が好きになりました。
あなたの絵を見られて嬉しいです。
去年、病気が分かり、動けるうちに一度奄美へ行きたいと思い訪れました。
この素晴らしい画を美術館に出会うためだったのか…!と感動しています。
一筆、一筆を活き活きと感じられ、また一人静かに鑑賞できて幸せでした。
オシャレで、モダンで愛嬌もあって、写実的で…。
こんな柄の着物やワンピースがあったら着てみたいものです。
一度は訪れたいと思っていたこの美術館にやっと来ることができました。
奄美の自然をこんなにも優しく表されていることに感動し、この奄美の地で一村さんにの絵に出会える幸せを感じています。
すてきな絵を残してくださってありがとうございました。
「ずしの花」大好きです。
水に浮かぶ建物のような美術館。いつか行きたいと思いこがれていた田中一村記念美術館。
コロナや災害など、恐い世情の中、娘夫婦と娘の婿さんのお母さんと来ました。
コロナで家にこもっていた数ヶ月の寂しい暮らしが、癒やされて、元気になれそうです。
また、来れるよう元気でいたいと思いました。
栃木県より昨年12月、82歳と76歳の夫婦、奄美に移住いたしました。
これから心置きなく貴方にお会いできると思ってましたらコロナです。
でも料金も安く拝見できることを新聞で知り早速参りました。
栃木の誇り、日本の誇り、大好きな奄美で時々貴方の絵にお会いして、残された人生、豊かに過ごさせてくださいね。
貴方の描いた場所、鳥たち…
これからの人生で探して歩いて参ります。