一村さんへの手紙 2016年11月

一村さん、初めて貴方の絵の展覧会を拝見したのは、
東京大丸での展覧会で10年位前。
 貴方の熱帯の植物、特にシュロ・ソテツ等の絵を観た瞬間、
私が小学3年から6年まで鹿児島に東京から転勤した折りの、
玄関前の庭の植物を思い出し、涙が止まりませんでした。
大好きな鹿児島に貴方の絵で感動しました。64歳の私、奄美を訪れたく
やっと主人と奄美に来ました。本当に訪れて良かったです。
一村さんの心が伝わり、嬉しいです。貴方の住まいも見て来ました。
愛して住んでいたことでしょう。
 私の一番好きな画家と作風です。ありがとうございました。
 素晴らしい作品が世の中で日の目を見ないまま
人生を終わらせてしまい、見学していて悲しい思いになりました。
でも、大変な環境だからこそ多くの作品がここで輝いているのは事実です。
素晴らしい作品をありがとうございました。
 私は大阪、娘は福岡、奄美大島で集合。
目的の田中一村記念美術館。とにかく素晴らしい。
ずっと、ずっと会えるのが夢だった。娘に感謝。
図録で見ては、感激していましたが、本物が見られて
涙が止まりません。
また会いに来ます。
 本当に美術を愛されていらっしゃたんだなと思いました。
美大に行き、美術が嫌いになった私ですが、ちょっと描きたくなってきました。 
ありがとうございました。また来ます。
 今の山羊島ホテル、旧シーサイドホテルに勤務していた頃、
当時、貴方様にお目にかかり、当時の宮崎鐵太郎氏と共に御家に
おじゃまさせていただき、お話しさせて頂いた事を記憶しております…
 今思えばすごい方との出会いだったことに驚きと感動を覚えます。
遠い遠い思い出をたどりながら、なつかしさを重ねながら、
貴殿様と再び出会った今日に心から感謝申し上げます。