一村さんへの手紙 2015年2月

ようやく念願であった一村美術館へやってきました。
奄美の美しい自然の中で,不遇な生涯を終えられた一村さんの
作品をこのような立派な美術館で,その栄誉を称えておられる
この島がすばらしいと思いました。
いつまでも大切にして下さい。
数年前の千葉での展覧会に足を運びましたが,やっと奄美で
絵を拝見する事ができ,とても幸せです。
私も多少絵を描いていますが,あなたのように死ぬ時まで
描き続けられる喜びをもって,これからも時を重ねたいと思っています。
本当にありがとうございました。
旅の途中でふと立ち寄った美術館だったが,作者の生きる・描く
ことへの一途が迫ってきた。
人生の終盤に入る頃,反省と共に再び一生懸命生きていこうと
思った。
生きている間に,絵を評価してもらいたかったですね。
身をけずって,命をかけて描き続けたその思い,強いその
エネルギーが,あなたの中にあったのですね。
自分の絵に対する自信と強い思い,ただただ凄いと思います。
あなたの存命中は,まだ奄美の自然はたくさん残っていたんでしょうね。
アカショウビンを自然によく見かけることができ,花や鳥たちも
もっとあふれていたのでしょうね。
一村さんの実物の絵をみたくて,奄美へ引き寄せられるように
やって来ました。
十数年前に出会った貴方の絵,鳥肌が立つような大胆な絵に
思いをよせて,初めて奄美の地を訪ねました。
素晴らしい美術館の中に収められた一枚一枚に,
生存されていた頃の姿を想像しました。
感動の一言につきます。
ありがとう。出会えて良かった。